結婚指輪に使われる意外過ぎる材料
なにもない場所からは何も生まれない
なにもない場所から物が生まれることは、絶対にありえません。炎は、空気と物質と熱が加わって発生するものです。氷は、水と冷気があるからこそ氷が誕生するのです。当然ながら、結婚指輪も同じ。材料があるから、結婚指輪が生まれるのです。
では結婚指輪に使われる材料には、どういったものがあるのかご紹介します。
型作りに必須のロウ
まずはロウです。ロウは結婚指輪を作るのに、絶対に欠かせない材料です。「何のこと状態」になっているでしょうが、ロウには重要な役割があるのです。
結婚指輪の作り方の1つに、型に金属を流し込むやり方があります。型は石膏で作られますが、当然ながら石膏“だけ“でできるものではありません。そこで登場するのがロウです。ロウを削ったり切ったりして、指輪を作ります。完成したロウの指輪の周りに石膏を固め、熱を加えたら型の完成です。ロウは溶けてなくなりますが、ロウが入っていた部分はそのまま形になって残ります。ロウがなくなるので「ロストワックス製法」と、呼ばれています。Waxは日本語で「ロウ」という意味です。
プラチナやゴールド等
忘れてはならないのが、指輪のアーム部分。プラチナ・ゴールド・シルバーなどが使われます。型に流し込む場合、プラチナやゴールドはドロドロに溶かされます。ドロドロになった金属は大変な高温。手作りの看板を掲げている工房や店でも、溶けた金属を扱うのはプロの職人です。素人が下手に扱ったら、取り返しのつかない事態になりかねません。
なお作り方によっては、金属の塊を使います。棒状にした金属の塊を指輪の形に曲げ、ハンマーで叩きながら整えていくやり方です。
結婚指輪を手作りする上で最も重要な材料
最後に最も重要な材料となるのは、2人の愛情です。どんなに素晴らしい結婚指輪を手作りしても、愛情がなければただの金属の塊にしか過ぎません。愛情がこめられていないダイヤモンドは、道端に落ちている石ころ以下です。
でも愛情が材料として使われていれば、結婚指輪は素晴らしい輝きを放つでしょう。愛情によって生み出された輝きは、何年・何十年経っても褪せることはありません。